雪止めの必要性
2020年5月1日更新
雪の降る地域の屋根に設置された、雪止めの必要性をご存知ですか?
積もった雪による危険な状況と、合わせて紹介していきます。
屋根の積雪の危険性
屋根には、瓦やスレート、金属といったさまざまな素材が使われています。
雪止めが無いと、積もった雪はどんな素材の屋根でも、摩擦に耐え切れずに滑り落ちてしまいます。
積もった雪は想像を超える重さになっていることがあるので、雪が滑り落ちると、とても危険です。
軒先にカーポートや倉庫などを設置している場合には、雪の重みでへこんでしまったりつぶれてしまうこともあります。
自分の敷地内であればまだいいですが、お隣の敷地に滑り落ちてしまうような屋根形状の場合には、さらに注意が必要になります。
隣地に向けて屋根の勾配が付いている場合には、雪止めは必ずつけたいですね。
お隣さんへの雪対策としては、屋根に設置する雪止めと同様に、敷地境界線上に頑丈なフェンスを設置することでも滑り落ちた雪の事故を防ぐこともできますね。
雪止めが設置されていない屋根の場合、徐々に落ちてきた雪が軒先の雨樋に引っ掛かります。
雨樋を支えているのは数か所の金具だけですので、雪の重みにはもちろん耐えられません。
軒樋の固定金具が外れてしまうと、雨樋が外れたり変形・破損してしまうことにもつながってしまいます。
豪雪地帯ではないから安心できるということでもありませんので、注意が必要ですね。
雪止めを設置するデメリットは?
屋根に積もった雪による事故やトラブルを防いでくれる雪止めですが、設置することで発生するデメリットもあります。
屋根に設置された雪止めによって、屋根への負担が多くなってしまうことが挙げられます。
積もった雪の重量はかなりの重さになりますので、雪止めによって屋根に余計な負担が常にかかってしまうことになります。
さらに家の中の、暖かな空気と屋根の上の冷たい空気によって結露が発生しやすくなってしまうので、建物の劣化にも影響を与えてしまいます。
雪止めが必要な地域は?
雪止めの設置が必要な地域とは、過去に屋根に雪が積もったことがある地域ですが、近年はどの地域でも突然大雪が降ることもあるので油断はできません。
豪雪地帯では雪止めを設置を行わないこともよくありますが、理由は屋根に積もる雪の量が物凄いからです。
豪雪地帯では、屋根に積もった雪はスコップなどを使って下すことが一般的なため、雪止めが設置されていると作業の邪魔になります。
大量に積もる雪の重みで、雪止め金具自体が変形してしまうこともあります。
雪止めの設置は条例で決められていることもあるので、お住いの自治体の情報を確認しておくことも大切ですよ。
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